2016年 東燃ゼネラルグループ


第51回東燃ゼネラル児童文化賞

第46回東燃ゼネラル音楽賞

   


 東燃ゼネラルグループは、長年さまざまな社会・文化貢献活動を展開してきた。その中でも東燃ゼネラル児童文化賞・東燃ゼネラル音楽賞は、わが国の児童文化・音楽文化の発展、向上に尽くして来られた方々をたたえ励ますもので、今年でそれぞれ51年目、46年目を迎え、国内でも有数の歴史ある貢献活動として寄与してきた。

今年は9月14日、都内のホテルオークラ東京で文化庁文化部長の内丸幸喜氏らを迎え、第51回東燃ゼネラル児童文化賞・第46回東燃ゼネラル音楽賞の贈賞式を開催した。東燃ゼネラル石油武藤潤社長は冒頭、「今回で51回目を迎える児童文化賞と46回目を迎える音楽賞において、これまで日本の児童文化、邦楽、洋楽それぞれの分野で発展に寄与してきた才能に溢れる方々が受賞してきた事を誇りに思います。来年は東燃ゼネラルグループとJXグループが経営統合をしますが、新体制になっても半世紀続いたこの伝統を大切にしていきます」と挨拶。来賓として文化庁の内丸幸喜文化部長は「この受賞を契機に益々のご活躍を期待しております。主催の東燃ゼネラルグループに対し感謝するとともに、グループのさらなる発展と関係者のご多幸を願っております」と述べた。

栄えある2016年度の受賞者は児童文化賞・あまんきみこ氏(児童文学作家)、音楽賞邦楽部門・稀音家義丸氏(長唄演奏家・研究家)、音楽賞洋楽部門本賞・井上道義氏(指揮)、音楽賞洋楽部門奨励賞・萩原麻未氏(ピアノ)がそれぞれ受賞。武藤社長から各受賞者へトロフィー、副賞二百万円の目録が贈呈された。



受賞者の喜びの声

 

児童文化賞に輝いたあまんきみこ氏は受賞後のスピーチで「思いがけない受賞で率直に驚きました。今でも信じられません。作品というものは作者一人のものではありません。作品の協力者であったり、読者であったり、私に手紙をくれた子供達であったり、全ての人との合作です。これからも命ある限り、合作を書いていきたい」と笑顔で話していた。音楽賞邦楽部門を受賞した稀音家義丸氏は「まさかこの賞を頂けるとは思わなかった。私はこれまで勧進帳を千回以上演奏したが、毎回毎回発見がある。長唄の素晴らしさや奥の深さを後世に繋げていきたい」と今後の決意を力強く述べた。音楽賞洋楽部門本賞を受賞した井上道義氏は「指揮者は音を出さない。従って、指揮者の役割とは演奏者と観客を繋げる事です。芸術も含め全ての物事は知らない事ばかり。だからクラッシックは面白い」と独特の言い回しで観客を沸かせていた。音楽賞洋楽部門奨励賞を受賞した萩原麻未氏は「いまだ未熟な私がこのような賞を頂き感謝しております。歴代受賞者の名前を見ると素晴らしい方ばかりなので、身が引き締まる思いです。広島出身の私は祖父母から被爆体験など悲惨な戦争の話をたくさん聞きました。広島生まれの音楽家として、命の尊さを訴え、これからも平和貢献を続けていきたい」と語っていた。

 




 東燃ゼネラル児童文化賞・東燃ゼネラル音楽賞の受賞記念公演は11月8日、都内の紀尾井ホールで関係者と事前抽選で選ばれた一般の方々を招待。総勢約600名を集め盛大に行われた。冒頭、主催者を代表して挨拶に立った東燃ゼネラル石油の武藤潤社長は「東燃ゼネラル石油の前身が日本で石油製品の商売をはじめてから約120年が経過しました。この間、文化支援、社会貢献活動を行い、1966年に児童文化賞を創設、5年後の1971年に音楽賞を創設しました。先頃、“東燃ゼネラル児童文化賞”が メセナアワード2016 優秀賞“子どもに夢を半世紀賞”を受賞しました事を皆様に報告します」と挨拶。その後、栄えある受賞者4名を紹介した。


 児童文学作家 あまん きみこ氏  長唄演奏家・研究家 稀音家 義丸氏
 指揮 井上 道義氏  ピアノ 萩原 麻未氏

 

記念公演のトップは児童文化賞を受賞したあまんきみこ氏(児童文学作家)は1968年刊行のデビュー作「車のいろは空のいろ 白いぼうし」を朗読。観客はあまん氏の朗読を聞きながら、各々の幼少時代を思い出していたようだ。音楽賞・邦楽部門を受賞した稀音家義丸氏(長唄演奏家・研究家)は元治元年(1864)二月江戸守田座、十一代目杵屋六左衛門作曲「新小鍛冶」を杵屋勝彦氏(唄)、杵屋三美郎氏(唄)、杵家弥佑氏(唄)、稀音家助三朗(三味線)、稀音家六公郎氏(三味線)、稀音家宣一朗氏(三味線)、稀音家一郎氏(三味線)、福原徹彦氏(笛)、田中佐幸氏(小鼓)、橘内幹氏(小鼓)、望月太意之助氏(大鼓)、望月秀幸氏(太鼓)らと共に演奏。記念公演第一部を終了した。


第二部は音楽賞洋楽部門奨励賞を受賞した萩原麻未氏(ピアノ)の演奏は、音楽賞洋楽部門本賞を受賞した井上道義氏(指揮)の粋な計らいでコラボレーションが実現。井上氏が指揮をつとめオーケストラ・アンサンブル金沢(管弦楽)の皆様と共にモーツァルト:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595第1楽章を演奏した。最後に本賞を受賞した井上氏はオーケストラ・アンサンブル金沢の皆様とベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調op.60第3楽章、第4楽章を披露した。


これらの賞は1966年にモービル児童文化賞、その5年後の1971年にモービル音楽賞がスタート。国内でも歴史ある賞として認知されている。児童文化賞の起源は当時のモービル石油(東燃ゼネラル石油の前身)が創業70周年の記念行事として、創作童話を公募したことが始まり。そのころ日本は高度成長の最中、CSRという言葉すらない時代に石油元売りが社会貢献活動を志し、しかも児童文化の分野に着目すること自体が先見性に満ちている。バブル経済崩壊以降、多くの日本企業が「メセナ」活動を中止する中、児童文化・音楽を地道に支援し続けたことが、東燃ゼネラルグループの企業としての在りかたを物語っている。来場された方々が笑顔になり、時には涙する姿は改めて人間には経済的・物質的な豊かさのみならず、精神的な豊かさを与えるものが必要であると強く感じている。「豊かな感性を求めて」というテーマ貫けば、結果的に豊かな社会を生む-という東燃ゼネラル児童文化賞・音楽賞のコンセプトがここにある。こうしたメセナ活動を継続した結果、東燃ゼネラル児童文化賞が公益社団法人企業メセナ協議会主催の「メセナアワード 2016」の優秀賞「子どもに夢を半世紀賞」を受賞した。今回の受賞で評価されたポイントは「50 年にわたる賞の継続を通じて、児童文化の幅広さと奥深さを世に紹介している」、 「顕彰制度から子どもに夢を与えるイベントへと活動が発展している」二点だった。


着目すべき点は、東燃ゼネラル音楽賞は過去の受賞者の中に、世界的に著名な音楽家を輩出していることだ。第2回(1972年度)音楽賞洋楽部門受賞の朝比奈隆氏(指揮)は「ブルックナーの巨匠」と呼ばれ、この賞を受賞した後、1978年朝日賞、1983年神戸市名誉市民顕彰、1987年勲三等旭日中綬章受章、1989年文化功労章として顕彰、1994年文化勲章受章、没後一従三位に叙せられている。第5回(1975年度)音楽賞洋楽部門受賞の小澤征爾氏(指揮)は「日本人として最も世界的に成功した音楽家」と位置付けられ、一般の方々にも広く知られている。この賞を受賞したのち、2002年から2003年のシーズンから2009年から2010年のシーズンまで、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めた。栄典・表彰歴として文化勲章などがあげられる。



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