|
今までも深刻な問題として紹介してきた地球温暖化。この解決のために世界が協力して作った京都議定書が平成17年2月16日に発効しているが、日本が世界に約束した目標は、温室効果ガス排出量6%の削減。これを実現するための国民的プロジェクト、それが「チーム・マイナス6%」だ。近年の環境意識は企業だけにとどまらず、一般市民にも浸透してきており、ゆっくりではあるが着実に成果へと繋がってきている。今回はそんな個人個人の小さな意識を大切に先日実施された早稲田大学の学園祭「早稲田祭2007」を紹介してみよう。
近年の同祭は特に環境対策に力を入れて実施されている。早稲田祭は例年十数万人という来場者が訪れ、日本でも有数の大規模な学園祭である一方、その分大量のごみが発生する。昨年度の学園祭では2日間で約22トンのゴミが排出された。このゴミをどのように減らしていくか、またどうリユース・リサイクルしていけば一番環境によいのかを考え、独自の取り組みを行ってきた。その1つにゴミの分別があげられる。今年の同祭では排出されるゴミを「ビニール・プラスチック」「缶・ビン」「ペットボトル」「エコ容器」「紙コップ」「割り箸」「紙リサイクル」「生ごみ」「その他燃えるごみ」の9つに分別。特設のごみ箱「グリーン・ポケット」で分別・回収され、ビニール・プラスチック、エコ容器、その他燃えるごみ以外はリサイクルされる。
また、模擬店などでは膨大の数の容器・割り箸が使用される。これらの物を作る上で大量の資源が消費されるだけでなく、使用されたあとはゴミと化してしまうことから、少しでも環境に負荷の少ない物、環境保全に有効な物を使用しようということで、「エコ容器」や「間伐材割り箸」などが取り入れられている。さらには、「エコレシピ」という容器を使わない料理を開発。昨年度では、アイスをモナカにのせたりタコ焼きをエビ煎餅で挟むなどの工夫が見られ、容器としても機能しつつそれ自体も食べられる食材を使った商品が開発されている。
昨年度は空きカン、空きビン、ペットボトル、ビラなどをリサイクルすることで計7トンのCO2の排出を抑えることができた。しかし、その他の紙コップ、割り箸、生ごみなどを焼却、あるいは生産する際には1kgにつき1.2kgのCO2が排出されるという現実があった。しかし「エコレシピ」によってそれを少しでも減らすことができ、昨年は15の飲食団体にエコレシピを採用してもらった結果、約30kgのゴミが削減可能となり、二酸化炭素の排出量は約36kg抑えることに成功した。
その他にも生ゴミの利用として、生ゴミを発酵させ排出されるメタンガスを利用して電気を作り出し、排出される大量の生ゴミを焼却処分せずに有効活用するなど、様々な工夫と開発でCO2削減に取り組んでいる。
この結果、早稲田祭において行っている環境対策が、地球の温室効果ガス削減に貢献していることの証明として、国家プロジェクト「チームマイナス6%」への参加が承認された。こういった若者達の間でも、一人一人が地球環境に意識を持ち、行動することで、地球の未来が大きく変わってくるのだと痛感させられたイベントだった。
|