|
今回は、2008年第1四半期にリリース予定の「Windows Vista Service Pack 1(Vista SP1)」についてお話しします。
Vista
SP1には、今までリリースされた多数のバグ修正プログラムや、セキュリティー修正が全て含まれます。また、いくつかの新機能も追加されます。ここでは、新機能のいくつかをご紹介します。
exFAT
従来まで外付けUSBメモリや、SDカードなどのメモリーカードは「FAT32」でフォーマットされていました。しかし「FAT32」では、4GB以上のファイルを作成することができません。最近では長時間の動画ファイルを扱うことも多くなってきておりますので、このような制約があるととても不便です。
そこで、そのような制約を無くすため、新しい「exFAT」というフォーマットが登場しました。「exFAT」を利用すると、理論上は16EB(エクサバイト)まで一つのファイルとして扱うことが出来ます。1EB=1000PB=100万TB=10億GBです。もはや制限がないといっても過言ではありません。
しかし「exFAT」は下位互換性を持たないため、従来のWindows
XPや2000等ではアクセスできません。このためマイクロソフトでは、Vista以外のOSでもexFATが使える様にする予定です。ただ、Windows98やMe等のOSは、既にサポートが終了されているため対応されないということです。
BitLocker Drive Encryptionの機能拡張
Vista Ultimate EditionとVista Enterprise
Editionでは、システムドライブを暗号化してセキュリティーを高める「BitLockerドライブ暗号化」(以下BitLocker)という機能が用意されていますが、Vista
SP1ではBitLockerの機能を拡張して、システムドライブだけでなく、ほかのドライブも暗号化できるようになります。これにより、システムドライブ以外のドライブのセキュリティを高めることが可能です。
Secure Socket Tunneling Protocol(SSTP)のサポート
SSTPとは暗号化通信プロトコル「SSL」(Secure Socket Layer)を使用したVPNシステムです。SSTPを利用すれば、VPN用にルーターやファイヤーウォールのポートを開けなくても、HTTPポートを使用してVPNが利用できます。また、クライアントがNAT環境下のプライベートアドレス側にある場合でも、SSTPを利用すれば、ルーターの設定変更なしにVPNを構築することが可能です。
デフラグユーティリティの改良
Vista標準のデフラグユーティリティーは、デフラグ対象となるドライブの指定ができませんでしたが、Vista
SP1ではデフラグするドライブを指定できるようになりました。
SP1は必要か?
SP1をインストールしなければVistaは使えないということはありません。もちろん、WindowsUpdate等により、Vista自体は日々進化しており、バグやセキュリティ修正プログラム等はSP1をインストールしなくても、自動的にインストールされます。
しかし、「Windows UpdateがあるからVista SP1は必要ない」というわけでもありません。修正パッチの適用という面での、Service
Packの必要性は薄れてきているかもしれませんが、マイクロソフトやパソコンメーカーのサポートなどを考えると、やはりインストールしたほうが良いでしょう。
|