コンセントでネットワーク
〜PLCモデム〜
 


 今回は、最近注目されているPLCモデム(電力線モデム)についてお話します。

■PLCモデムとは?

 PLCモデムとは、家庭にあるコンセントから電力線を通して通信を行う装置で、親機と子機(複数可)がありセットで使います。
 今まで家庭内でネットワークを使用する場合、各部屋の間をLANケーブルを這わせるか、無線LANを利用していました。ケーブルが邪魔くさかったり、無線が届きづらかったりしていたのが、このPLCモデムを利用すると簡単に家庭内のネットワークを構築できます。つまり、家庭内の配線が不要になるという、素晴らしい技術です。

■理論上は190Mbps。実際は?

 PLCモデムは理論上190Mbpsのスピードを誇りますが、ほんとにそのような速度が出るのでしょうか?実際の家庭でテストした結果、理論値にはほど遠い30Mbps程度のスピードであったという話も聞きますが、30Mbpsも出れば十分実用的とも言えます。

■利用には注意点も

・コンセントに直接接続する
 PLCモデムを接続する際に、電源タップを介して接続すると非常に速度が低下します。また、親機・子機共に電源タップを介した場合、接続できなくなる例もあるそうです。

・ACアダプタなどを同じコンセントに接続しない
 PLCモデムを接続したコンセントに、携帯電話の充電器などのACアダプタを接続すると、ノイズの影響を受けてしまい速度が低下してしまいます。

・アマチュア無線などに悪影響も
 アマチュア無線や短波ラジオ、医療機器等に雑音や誤動作が起きる可能性があるそうです。

・プロバイダは別途必要
 よく「PLCモデムを導入するだけでインターネットに接続できる」と思っている人がいるそうですが、PLCモデムとは「電力線を通信ケーブル代わりにするための中継器」にすぎませんので、インターネットに接続するためにはADSLや光ファイバーなどのプロバイダ契約が必要です。

■発展途上の製品とも言えるが・・・

 このようにPLCモデムは導入するにあたって注意することがあります。ただ、ケーブルを這わすと見栄えが悪かったり、無線だと通信状態が悪い様な場合にはとても便利な装置です。この技術はまだ登場したばかりでもあり、まだまだ発展途上と言えます。これからどんどん改良されて、より簡単に、便利に使える様になるでしょう。