ITコラム

〜Windows Vistaについて〜


今回は、1月30日に発売される、マイクロソフト社の新しいパソコン用OS「Windows Vista」についてお話しします。


■Windows Vistaの特徴

 Windows Vistaは、2002年にWindows XPが発売になって以来、5年ぶりに発売されるOSです。主に以下のような特徴があります。

  1. 簡単に情報を検索できます
    Vistaでは、自分のパソコンの中にある情報を、簡単に検索することが出来ます。たとえば、単語、名前、フレーズなどを入力するだけで該当するファイルを検索することが出来ます。
    また、検索フォルダという強力な新しいツールが導入されており、ファイルがパソコン上のどこにあっても、ファイルを簡単に検索および整理することができます。検索フォルダとは、検索の条件を保存したものです。検索フォルダを開くと、保存しておいた検索が実行され、最新の結果が直ちに表示されます。

    たとえば、作成者が "John" で "プロジェクト" という単語を含むすべてのドキュメントを検索するように設定するとします。この検索を、"作成者 John/キーワード プロジェクト" というタイトルで検索フォルダとして保存します。この検索フォルダを開くと、検索が実行され、結果が直ちに表示されます。作成者が John で "プロジェクト" という単語を含むファイルをさらにコンピュータに追加すると、ファイルが保存されている PC 上の物理的な場所に関係なく、これらのファイルも条件に適合する他のファイルと共に検索フォルダに表示されます。検索フォルダでの検索は、簡単かつ迅速に実行できます。
     
  2. 新しいユーザーインターフェイス
    Vistaには「Windows Aero(エアロ)」という、新しいユーザーインターフェイスが搭載されました。ただし、Windows Vistaのエディションによっては搭載されない場合もあり、また、性能の低いパソコンでは動作しない場合もあります。


Windows Vistaのデスクトップ画面。透けて見える画面や、3D表示など、外観が大きく変更されています。

ブラウザ ウィンドウのサムネイル表示
タスクバーにマウスのを合わせると、そのウインドウが小さく表示されます。

開いているウィンドウをフリップでブラウズする
Alt+Tabを使ったウインドウの切り替えがより簡単になります。

開いているウィンドウをフリップ 3D でブラウズする
開いているウインドウを3D表示して、切り替えることもできます。

  1. セキュリティの強化
    Windows Vistaでは、セキュリティが強化され、スパイウェアへの対策ツールも標準でインストールされています。(ウイルス対策ソフトは別途インストールする必要があります)
     
  2. バックアップ機能
    Windows XPにもバックアップ機能は搭載されていましたが、Windows Vistaでは、より高機能なバックアップをより簡単に実行できます。

■さまざまなライセンス形態

 Windows XPは、主にHome Edition(主に家庭用)とProfessional Edition(主に業務用)にわかれていましたが(Tablet PC Edition、Media Center Edition等が組み込まれたPCもありました)、Windows Vistaでは、5つのエディションにわかれています。価格もそれぞれ異なっていますので、用途に応じて選択するといいでしょう。

  1. Windows Vista Home Basic
    家庭向け下位版。Windows XP Home Editionの後継製品。Internet Explorer 7、Windows Media Player 11が提供される。またセキュリティ性の向上が図られ、基本的な機能は提供される。Windows Aeroが提供されないなどの制限がある。一般的な消費者か、ロースペックPCを利用するユーザーを対象としている。
     
  2. Windows Vista Home Premium
    家庭向け上位版。Windows XP Media Center Editionの後継製品。Home Basicの機能に加え、Windows Aeroやデータ保守の機能、タブレットPC機能が提供される。また、ビジネス向けエディションにはないメディアセンター機能(HDTVやDVDオーサリング)も提供される。一方、ドメインの参加には一定の制限が加えられる。パソコンの利用が特にメディア関連となるユーザーを対象にしている。家庭利用ではこちらが標準となることが推測される。
     
  3. Windows Vista Business
    ビジネス向け下位版。中小規模の企業ユーザー向けでもあり、一般企業のユーザーを対象としている。Windows XP Professional、Professional x64、Tablet PC Editionの後継製品。家庭向けエディションと比べ、ドメインの参加が可能で、リモートデスクトップやデュアルプロセッサ、IIS、P2Pでのミーティング機能等も提供される。一方、メディアセンター機能は提供されない。プロダクトアクティベーションが必要であり、またボリュームライセンスで購入する場合にも「Volume Activation 2.0」と呼ばれるパッケージ版とは異なる仕組みのアクティベーションが必要になる。
     

  4. Windows Vista Enterprise
    ビジネス向け上位版。大規模なグローバル企業向けでもあり、企業での情報処理技術者を対象としている。Windows XP Professional、Professional x64、Tablet PC Editionの後継製品。Businessの機能に加え、Virtual PC、多言語対応、高度なセキュリティ機能、UNIXベースのアプリケーションを実行できる機能などが提供される。一般販売はされず、マイクロソフトとのソフトウェア契約を締結したユーザのみに提供される。こちらもプロダクトアクティベーションが必要となる。
     
  5. Windows Vista Ultimate
    家庭向け・ビジネス向けの全機能を搭載した最上位版。Home Premium、Businessの機能に加え、ゲーム環境への統合機能が提供される。またエンターテインメント関連の各種サービスも提供される予定であるが(Windows Ultimate Extras)、詳細は未定。ハイエンドのヘビーユーザーやパソコンゲーマーを対象としている。

■アップグレードは慎重に

 1月30日より店頭にてWindows Vistaの販売が開始されますが、既存のパソコンをVistaでアップグレードするのは慎重にした方がいいでしょう。登場したばかりのOSには、不具合が発生する場合があるのと、手持ちのパソコンのハードウェアの一部が認識しない、あるいは使用できない可能性があります。また、ソフトウェアも使用できないものがあるかもしれません。
 マイクロソフトでもこの問題を認識していて、アップグレードアドバイザーというソフトが用意されています。これは、お使いのパソコンをWindows Vistaにアップグレードした場合に起きる不具合などを、事前に指摘してくれるものです。

http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/buyorupgrade/upgradeadvisor.mspx

 このソフトを利用して事前に環境の確認をし、問題なければアップグレードしてもいいと思います。
 また、同時期にWindows Vistaを標準搭載したパソコンが売り出されます。パソコンに同梱されたソフトはもちろんVista対応ですが、それ以外にインストールする予定のあるソフトウェアは、事前にVista対応か確認したほうが良いでしょう。
 ただ、古いOS(Windows 2000やWindows Me,98,95等)を利用している場合は、上記の問題が無ければ早急にVistaが搭載されたパソコンに切り替えた方がいいかもしれません。このようなOSが搭載されているパソコンは、基本性能も古く、Vistaにアップグレードしても快適な動作を望めない可能性があります。また、そのまま使い続けていても、それらのOSに対するマイクロソフトのサポートが終了しているので、OSに新たな不具合等があっても修正されず、予期せぬトラブルの原因になる可能性があります。

■ウイルス対策

 ウイルス対策ソフトのは、セキュリティの面からも必ずインストールしておいたほうが良いでしょう。また、インストールするだけではなく、常に新しいものに更新するようにしなければ、新たなウイルスの発生に対応できなくなりますので、必ず更新するようにしてください。代表的なウイルス対策ソフトのVistaへの対応状況は以下の通りです。

製品名 製造元 対応時期
ウイルスバスター トレンドマイクロ 2007年1月30日
ノートン・インターネットセキュリティ 2007
ノートン・アンチウイルス 2007(Vista対応版)
シマンテック 近日中
マカフィー・インターネットセキュリティスイート 2007 R2
マカフィー・ウイルススキャンプラス 2007 R2
マカフィー 2007年1月26日
ウイルスセキュリティZERO(Vista対応版) ソースネクスト  

コムフューチャー有限会社

清野朝之

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