5月仕切り転嫁 失われた一週間 
ハイオクキャンペーンにも疑問の声も
 

  「大幅な仕切り上げ局面のなか、コスト転嫁に東奔西走しているなか、元売会社はなにを考えているのやら・・・」といった声が業界内から聞かれている。新日本石油が4月中旬から展開している「ENEOS NEWヴィーゴ感謝フェア」を問題視する業者も少なくない。「ハイオクガソリンのレシオアップをめざす―ということで、増販キャンペーンではないということのようだが、実際は形を変えた増販ではないか」と指摘する業者もいる。ハイオクのレシオアップは確かに質の向上ということにもなるが、こうしたキャンペーンが皮肉にも数量志向合戦の火種になるのではないか―と懸念する向きもある。

 一方、今年のゴールデンウィーク商戦は大幅な仕切り上げの最中で後半戦がスタートした。販売最前線のSSはもとより特約店社員は休日返上で店頭の販売活動を展開、さらには掛売顧客への値上げ交渉などに汗水を流した。しかし、元売会社は1日のメーデー、そして2日を有給休暇奨励日と称して最大9連休をエンジョイしたところもある。「元売会社は勝手に5月の仕切り上げを通知しておいて、あとは大型連休―ということだったが、販売最前線のSSスタッフとは大きな格差があった」と皮肉の声も聞かれた。

 ところで5月仕切り上げ局面のなか、元売販社の動きが鈍く、7日の連休明けからようやく店頭価格も上げ場面に転じた。「客離れを懸念して連休中の値上げを躊躇したためのようだが、この一週間の差は大きく、失われた一週間だ」「賞品代金もこの一週間分を差し引いてほしい」といった声もある。

 「いずれにしても元売会社の首脳は量より質という言葉を繰り返しているが、本当にそう思っているのならば連休返上で仕切り上げに苦しむ系列を応援するくらいの気構えを持ってほしい」「6月末に開かれる株主総会では元売トップの対してわれわれ系列業者の窮状を訴えることにしている」と意気込む業者もおり、系列のナマの声を元売首脳が真摯に受け止める必要が求められている。

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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