元売直営比率は10年で3.5倍に 
元売―系列の親子関係は昔の話

  3.5倍、2.3倍―。この数字は果たして何なのか。その答えは元売会社や商社に脅かされる販売業者のSSの姿ということだ。資源エネルギー庁によると平成7年度末の元売会社の直営SSが占める比率は4.4%、商社系は6.1%だったものが、10年後の平成17年度末では元売直営SSが15.2%、商社系は14%で、元売直営SS比率は3.5倍、商社系は2.3倍へと膨れ上がった。 さらには10年前と比べると元売直営SS比率が商社系を追い抜いたことが数字となって現れている。

 全国のSSに占める販売業者の比率は10年前が84.5%だったものが、66%と低下。元売会社が昭和58年度末の自由化、さらには平成10年4月のセルフ解禁によって、直営販売網の拡大に着手し、これによって市場支配力を強め、将来的には元売直営、そして大手特約店だけが生き残るシナリオを裏付ける材料のひとつともなっている。

 これまで幾度となく、このコーナーで元売会社の直比率アップ―市場支配力の強化を指摘してきたが「系列業者よりも自社の販売育成策優先」という姿が浮き彫りにされている。これが元売会社、さらには大手特約店と中小小手特約店との仕切り格差拡大という事態を招いた要因のひとつともなっている。元売販社の数量志向、そして値引き合戦によって中小業者のガ
ソリンマージンが縮小し、SS業界からの撤退というケースも顕著になっている。「一昔前は元売と系列業者は親子の関係ともいわれてきたが、今ではわが子を虐待しているという表現がピッタリだ」といった声も多い。元売市場支配力の強化は来るべき業界の再々編成を前にした体力増強剤といっても過言ではないだろう。

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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