強まる新日石とジャパンエナジーとの
蜜月関係

  年度末月となったことで、何かと慌ただしい。石油業界ではここにきて元売会社の再々編成の時代が近づいているのではないか―といった声が強まっている。業界再々編成の到来を予測するのは今に始まったことではない。新日本石油がめでたく”120周年”を迎えるが、これに合わせて業界内の動きが活発になるとまで言われていた。

 新日本石油は「総合エネルギー企業」をめざしており、石油だけに限らず、電力配給事業、石油化学事業、新エネルギー事業など様々な事業を展開している。これまでも、このコーナーで指摘しているが、石油事業については新日本石油を核にした民族大連合による精製会社設立構想があったものの、最近では業務提携相手でもある出光興産―コスモ石油との関係が冷めつつあり、これに代わってジャパンエナジー、そして韓国の石油企業のSKとの連携によって、自社の足固めをしている。いわば出光やコスモに代わって、ジャパンエナジーとの蜜月関係がここにきて強まっているというものだ。120周年を機にあっと驚くジャパンエナジーとの業務提携も”想定内”といった話も伝わっている。

 新日石といえばその代表、顔としてすぐに思い浮かぶのが渡文明会長。西尾進路社長はその影に隠れて、存在感が薄い―といった声も少なくない。過去に建内保興会長の下で、何人もの社長が代わったが、これと同じ路線で、渡会長政権が長引き、その間に社長が何人も代わるのではないか―との憶測も流れ始めており「ポスト西尾は○○副社長だ、いや○○常務だ」と予想する業界関係者もいる。石油業界、とりわけ元売会社のトップ人事については、今年はないといわれているなか、早くも1年後の社長人事に興味を示す業界人が多い。ところで「新聞社のなかには、大手石油会社に関しての憶測には無関心で、他の石油会社の怪文書を論評するところがある。民主党の偽メール事件は記憶に新しいところだが、出所不明の文書を大々的に報道するということは、これと似ているのではないか」(業界関係者)といった声もあがっている。強きをくじき弱きを助ける社会の木鐸を期待したいところだ。

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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