ホントかよ 質への回帰とはよく言うよ

  常軌を逸したともいえるガソリン市況から脱しきれないままで2007年を迎えたSS業界。元売 仕切りが、上げ局面となったことで、どう転換するのか―。いまのガソリン市況の混乱は元売 会社の姿勢にあるということは明白で、いつまでたっても数量志向を旗印に掲げていては何の変わりもないということか。石油連盟の渡文明会長(新日本石油会長)は賀詞交歓会の場で「質への回帰」とアドバルーンをあげた。石油連盟会長就任当初は「量より質への経営転換」、そ して2年目は「さらなる質への転換」、そして今年は「質への回帰」ということをキーワードとしてあげた。

 石油連盟の賀詞交歓会では、毎年、渡会長がどういう言葉を標語として掲げるのかが注目されている。これを聞いた業界人のひとりは「よく言うよ。質への回帰とは…。本気で言っているのならば販売子会社のガソリン販売数量は落としてでも質=経営内容を改善するということで、この1−3月の販社SSの経営内容が見ものだ」と笑いながら呟いた。「毎年、渡節を聞いて
いるが、まじめな顔で質という言葉を強調しても、販売部隊が量より質ということを真に受けて数量を落としたら、怒るに決まっている」といった声も聞かれている。

 ところで昨年来、石油業界、とりわけ元売会社の再々編成はこの2−3年のうちあるのではないか―といった憶測が飛び交っている。ガソリンの減販時代といわれ、さらには新エネルギー時代を前に、民族系は民族系でお互い力を合わせて業務提携、そして精製部門を核にした統合ということが現実味を帯び始めている。再々編成時代となれば、それこそ数字が勝負といわれている。イニシアチブをとるには、シェアを確保するというのが常套手段で、量より質ということは簡単には言えないはずだが…。
 

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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