量より質の経営転換はどうなった 元売販社の比率アップ−市場支配力に大きな懸念

  「高値の系列玉の購入を強いる一方で、業転市場にガソリンを放出する元売会社の姿勢は弱いものいじめそのものだ」と不満の声が全国の中小小手の特約店業者からあがっている。「今年はイジメという言葉が蔓延し、大きな社会問題にまで発展したが、SS業界も決して例外ではなく、元売会社の中小零細業者イジメによって、廃業にまで追い込まれるケースがあり、あまりにも身勝手な元売姿勢を糾弾しなければならない」と指摘する業者も増えている。

 ところで、量より質への経営転換、さらなる質への経営転換―といった言葉を強調したのは石油業界の首脳。元売会社の販売姿勢はその言葉通りには行かず、逆に質より量という量販志向が強まり、量より質という言葉には虚しさを感ずる業界関係者は多いはずだ。年が明けての賀詞交歓会の場で石油業界の首脳が、どういった言葉を発するのか。「まさか、また量より質という表現をするようならば、知恵がないと言いようががない」といったところか。

 量販といえば、気になるのが元売会社の直販比率アップ。いわゆる元売販売子会社のSS比率のアップだが、来年はこの比率がアップする気配が強まっている。意図的とも思われる業転市場へのガソリンなどの放出によって、ガソリン市況が軟化、体力のある大手特約店とは別に中小小手特約店の体力が疲労し、結果的にSS閉鎖、廃業に追い込まれるという場面が想定されており、こうしたSSのうち利用価値のあるものについては元売販社網に加えて再生させる―というシナリオもある。これによって、元売販社比率がアップするという構図の一例で、今後、元売会社の販社比率アップ策がさらに表面化することも見込まれている。

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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