業界価格下落は元売会社の責任       市況混乱は元売販売アップの呼び水か


  ガソリン市況の軟化がどうにも止まらない。東京をはじめとした首都圏のマーケットではリットル120円を割る価格もみられ、その傾向は“西高東低”とまでいわれている。その原因としては業転価格の下落があげられており、業転仕入れのホームセンター併設のSSではリットル117円と系列仕切りをも下回る値段で販売されている。

 業転市況に出回るガソリンをはじめとした石油製品の供給元は、石油元売会社であり、系列仕切り高・業転安という構図に泣かされている系列業者は星の数ほど多い。業界内ではこの業転玉を放出する元売会社を限定する声もあるが「一、ニ社の元売会社の問題ではなく、全元売会社の問題だ」「ある元売メーカは他社元売を業転玉放出の“犯人”として名指しするところもあるが、供給元を突き詰めてみたら自分の会社だったというケースも少なくないだろう」と元売会社の安易な犯人探しに嫌悪感を覚える業者も多い。

 過去に、わが社は業転を放出していない−と豪語した元売首脳がいた。しかし、その実際はというと、元売首脳の名前をもじった○○玉が横行したことを覚えている業界人は少なくない。量より質の時代で、採算追求という言葉が今年はじめに飛び交ったが、今年も最終局面を迎えて「やはり、量より質は掛け声だけだった」と感ずる業者も多いはずだ。元売業界の悪い癖のひとつが露呈した形だが、これでは系列業者にとって迷惑千万ということになる。

 元売会社の大勢が直販比率のアップをめざしている。いわざ販売子会社のSS比率の拡大を図っているものだが、この比率が将来的に40-50%を占めることになるとの見方があるが、いまの元売政策は市場に業転玉を放出し、市場を撹乱させ、小手特約店の体力を弱らせ、そしてギブアップした系列業者のSSを元売販売が運営するという図式が明確になりはじめている。迷走するいまのガソリン市況は元売販売者比率アップの序章という不吉な見方もでている。

 
 

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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