ロシア・サハリン原油の輸入で民族精製連合軍づくりに拍車?

 「石油業界は名実共に新日本石油中心の世界になっている」と呟くのは石油業界の長老の一人。三菱石油のいいところだけを食べ、そして業務提携という名の元にコスモ石油、出光興産、さらにはジャパンエナジーと連携を組み「日本のエネルギーは日本の石油会社が守る・・・」というフレーズで、石油業界イコール新日本石油とまで持ち上げる関係者もいる。
 
  最近では燃料電池に関連して新日本石油とジャパンエナジーが開発分野を中心にした業務提携を結び、さらにはサハリン産の原油を今秋にも輸入し、中東産油国に加えてロシアを供給先のひとつとすることになった。政情不安な中東諸国と比べてロシア・サハリンは日本への輸送が二日間で済むというコスト的なメリットがあるという。
 
  ところで新日本石油と出光興産はかねてから業務提携をしており、業界関係者によると「このロシア・サハリン産の原油輸入が新日本石油を核とした精製連合軍形成の引き金になるのではないか」との見方を強める。新日石は室蘭に、出光は苫小牧にそれぞれ製油所を所有している。サハリン産原油は室蘭製油所に輸送する計画だが、将来的に二つの製油所のうち一つを輸入基地とする計画もあるのではないか−との声もある。
 
  中東諸国からの原油については鹿児島県の新日石喜入基地、北のロシア原油は北海道という二段構えの輸送計画で、原油供給能力を武器に出光、コスモ、そしてジャパンエナジーの民族精製連合軍づくりに拍車がかかるとの見方も的外れではない。

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

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