買い控え現象はコスト転嫁進展の証−は早計

 SS店頭のガソリン価格の値上がりによって消費者の買い控え意識がここにきて顕著になっている。こうした現象について元売会社のある幹部は「仕切りアップにともなうコスト転嫁が進んでいることを裏付ける材料のひとつだ」とほくそ笑みながら語る。しかし、本当の意味で苦労しているのは販売最前線にたつ販売業者、SSマネージャーで消費者の買い控えはコスト転嫁が進展している証と喜ぶのは早計だ。

 旧盆商戦真っ盛りのなか、SSマネージャーや販売店主は休む暇もなく、店頭の販売活動を行っており、仕切りアップにともなうコスト転嫁、さらにはガソリンマージンの回復、オイルをはじめとした油外収益アップにむけて必死の形相で取り組んでいる。その一方、元売会社はというと「夏休みはどうしたらいいのか」「旧盆休みはゴルフに行こうか」といった会話を元売社員の間で耳にする。

 元売会社は系列に仕切り上げを一方的に通告して、あとは商品代金を回収するだけ−という皮肉めいた話は今に始まったことではない。しかし、SS販売最前線で陣頭指揮にたつ販売業者が休み返上で掛売値上げ交渉を行っている姿を、元売会社の担当者はどうみているのか。販売業者あっての元売・・・。元売首脳陣は「平素はわが社石油製品を売っていただき誠にありがとうございます」と特約店会の場で挨拶をするが、本当にそう思っているのならば夏の猛暑のこの時期に休み返上で特約店巡回をするという"パフォーマンス"も必要だろう。

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。