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ETBE推す石油連盟−
石油連盟では昨年1月、バイオエタノールの導入方針を決定した。輸送用燃料におけるバイオエタノール利用について積極的に取り組むこととし、2010年度においてガソリン需要量の20%相当分に対して一定量のバイオエタノールをETBE(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)として導入することを目指している。
ETBEの効率的かつ円滑な導入に向けて、加盟各社はバイオエタノールおよびETBEを共同輸入する方向で検討。「バイオマス燃料供給有限責任事業組合」
を2007年1月に立ち上げ、バイオETBEおよびその原料となるバイオエタノールの安定的かつ効率的な調達、販売および出荷業務を試みることとなった。

ETBEは、バイオエタノールを原料として作られるガソリン添加剤。エタノールとイソブテンの合成反応によって得られる物質で、ひと昔まで、国内の石油元売でもオクタン価向上剤として多く採用していたMTBEと類似した特性を持つ。製造方法もMTBEと類似しており、既存MTBEプラントの改造によりETBEの生産が可能だという。
◎直接混合に残る課題−
石油連盟が、エタノールをガソリンに直接混合するのではなく、ETBEを推進するのは2つのポイントから来ている。それが、「質」と「量」の課題だ。
石油連盟が、エタノールをガソリンに直接混合するのではなく、ETBEを推進するのは2つのポイントから来ている。それが、「質」と「量」の課題だ。
E3(ガソリンにバイオエタノールを3%混ぜた燃料)を前提に考えた場合、その特性により環境に悪影響を与えることも懸念できないという。
例えば、ガソリンにエタノールを混合すると、蒸気圧が上昇する。これは、燃料蒸発ガス(HC)が増加することを意 |
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味し、光化学スモッグの原因に。また、既に世の中で走っている自動車が、3%以上の高い濃度のエタノールを使用した場合、窒素酸化物(NOx)が増えてしまうという。
また、水分の混入によって、E3は、エタノールとガソリンがそれぞれ分離してしまう。燃料自体の性状が変化してしまうことはもちろん、自動車部品の腐食や劣化を進めてしまう。仮に、油槽所やガソリンスタンドで水分が混入しないように対策を進めるとなると、設備投資は約3000億円になると試算されており、業界にとって大きな負担だ。
さらに、経済性でも課題が残る。エタノールを輸入する際、そのコストはガソリンの輸入コストよりも1リットルあたり20〜30円ほど割高(=熱量等価ベースで換算)になる。加えて、エタノールの熱量はガソリンよりも3割ほど少ないため、燃費の悪化も課題材料だという。これらが「質」の課題だ。
一方、「量」の課題では、輸入と国産のそれぞれで供給安定性の確保が不安視される。
世界におけるエタノールの年間貿易量は300万kl程度。そのうち、輸出で余力のあるのはブラジルだけで、アメリカや中国など他の生産国は国内需要を賄うだけで精一杯というのが実情だ。
また、日本国内でエタノールを生産するにおいても、日本の食糧自給率は40%程度に過ぎないほか、原料の農作物は天候や食料品価格により、生産量と価格の双方が大きく変動しかねない。また、木質系(セルロース)を原料にするとしても、資源量が少ないうえコストが高く付いてしまう―というのが石油連盟の見解だ。
◎試験販売4月スタート−
バイオ燃料の導入にあたり石油連盟では、第一ステップとして2007年4月27日から首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の50箇所のガソリンスタンドで、バイオETBEを配合したレギュラーガソリン「バイオガソリン(バイオETBE配合)」の販売(流通実証事業)を開始した。今後は、これら実証を踏まえ、2008年度に第二ステップとして、さらに50カ所程度のSSを追加し、合計100カ所程度の給油所でテスト販売していく。その後、2009年度には本格的導入のための最終試験として、全国で約1000カ所のガソリンスタンドにネットワーク網を拡大、2010年度の市場導入に備える。
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