ある不良元売社員からのアドバイス

  業界内で尊敬する人物の一人、ある外資系元売の女性社員から「業務に追われるだけのワークスタイルではダメ。一日のなかで自分なりの隙間を作り、楽しむことも能力だよ」と指摘を受けることがあった。文面どおり汲み取れば、ただの不良元売社員による「サボりのススメ」。だが、彼女の名誉のためそうではないと前置きする。

 前段「せっかく北海道にいるのだから」と、後半に「仕事ばかりでは視野が狭くなる」の言葉がくれば納得できるはず。要は「仕事で全道あちこち回って色々な声を拾うのも大切だけど、自分の趣向から(業界)外の環境に触れることも大事」との教えだ。朝から晩まで仕事に追われる身には衝撃の言葉だった。

 ノミの心臓にとって、仕事のなかで自分の時間を作るのは後ろめたいし、正直難しい。温泉地の道南や道東を出張する機会も多いため、帰り際の「名湯巡り」も考えたが何だか落ち着かなく思いNG。苦し紛れに考えたのが、その土地ならではの魚や野菜といった「地物」買いだ。

 アポイントの合間や夕方過ぎを狙って市場などを歩くと、それがちょっとした自分へのご褒美になる。何より店員の応じ方にも土地柄が垣間見え、良し悪し別で参考になる部分が多い。

 フィールドの限られた空間で働くクルーにとって、自分の時間を作ることは難しい。だが、外の風に触れる意識も忘れないでほしい。そうした労働環境を一日も早く、業界あげて作っていくことが先決だろうが―。

(茶)

 

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