| SSは『末端』じゃない |
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原油の調達から精製・製品の販売に至る、石油業界の一連の流れのなかで、SSを中心とした小売りの舞台を「末端」や「下流」と示すことが多い。確かに、原油の採掘を始点とした一連の流れで見れば、石油販売は最終地点に位置し、川の流れに例えれば「下」に当たる。しかし、この言い回しに抵抗を感じる人は少なくない。 「SSという第一線を『下流』と示すのはけしからん。もっとSSマンに敬意を払うべき」と指摘するのは函館市内の特約店幹部。さらに、SS現場から本社へ、「上がる」というニュアンスにも違和感を覚えるという。同氏の業務は本社機能が中心で、いわばSSを統括する立場。だが、そうした肩書きとは別に、各SSで日々汗を流すスタッフには、敬意を忘れたことはないという。 伊藤忠エネクスの土井章執行役員が古くから、SSを「末端」と指摘するのを嫌うことは、業界人のなかで少しばかり有名な話。SSは顧客と結ぶ大事な「顔」であり、そこで働くスタッフは、そうした系列やブランドの象徴。SSに独特の思い入れを持つ同氏らしい考えだ。 日々のフィールド業務に加え、地域に貢献するための取り組みを率先するなど、ここ数年のSSの頑張りは目覚ましい。「もうそろそろ社会から感謝される業界になってもいいのでは」(民族系販売店)といった嘆きを、よく耳にするが、まずは「業界内」から、そうした運動を起こすべきだ。頑張る人を敬うことがその第一歩だ。 (茶) |