07年を象徴する漢字は「油」と「遅」

 

  07年を象徴する漢字が「偽」となったらしいが、小生は「油」が当てはまると思う。メディアがここまで石油製品の値上がりを報じるケースは過去思い浮かばないし、道内では灯油や給油券の泥棒まで出る始末。地球温暖化が危惧されるなか、バイオ燃料も強く脚光を浴びた。まさに「油まみれ」の一年だった

 さらに「遅」も象徴する漢字だろう。業界はコスト転嫁と価格競争の板挟みにあい、マージン修復が要所で遅れた。また公正競争の実現に向けた動きでは、公取委が本腰を入れ始め、遅ればせながら進展の気配。政府与党が公取委の審判廃止を検討するなど横槍は不安だが、是が非でも権限の弱体化だけは避けたい。市場競争は経団連を中心とした大企業だけにあるのではなく、地域の中小企業も含めて成立することを今一度考えてもらいたい。後戻りで遅れをとるほど、今の地場産業に余裕はない。公正競争の確立が唯一の拠り所だからだ

 旭川で実施した石油懇では、留萌石協の対馬健一理事長が原油高騰に対する国の対応の遅さを「国の無策としかいえないし、これまで放置してきたことに一番問題があるのでは」と避難した。確かに油価上昇は昨年来の深刻な問題で、国や行政は「半年、一年も前から対策を考えるべきだったのでは」(同氏)。夏場に政局で何が起きていたかは、もはや思い出したくもないが、旧丸善石油出身の福田首相のスピーディーな対応に08年を託すということになるのだろうか。      

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