「美しい国」から 「泥臭い国」へ


 進退こそ想定内だったものの、タイミングは全くの予想外だった安倍首相の辞意表明。退陣理由については、執行部から蚊帳の外におかれたことを象徴する「はめられた」発言をはじめ、健康上の問題や金絡みのスキャンダルなど憶測は様々飛び交っているが、真相は不明だ。

 辞意を受け、国会は13日から休会、後継総裁を決める総裁選は中・下旬に行われる見通しだ。しかし、国民の不信感を拭うのは決して容易ではない。何より、国政の停滞は日本国として機能していないことを意味することぐらい、政治に疎い小生でもわかる。拉致問題や年金、教育改革、地域医療など一刻も早く解決しなければならない課題は山積みのはずだが―。

 実際、石油連盟の渡文明会長は「万が一、国政が停滞するようなことになれば、経済への影響は避けられないであろうし、国際的な信頼をも失いかねない」とコメント。環境問題も含めたエネルギー政策はもちろん、地域の経済や雇用、独禁法改正に向けた取り組みなど、業界が絡む諸問題も山積。安部内閣発足からの停滞で、SSがバタバタと死に追いやられている実情を先生方はご理解されているのだろうか。

 「政治とカネ」を焦点に、議員や社保庁の不祥事が明るみになったことは一歩前進だろう。だが、国民が望むのは「カネが正しく使われる」こと。今の国政は何かピントがずれている。「美しい国」でなくていい、汗した人が報われる「泥臭い国」でありたいものだ。


(茶)

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