いまどうなっているのか―「危機管理意識」

 
 本来の道を外れて利潤追求に徹する企業のスキャンダルがここのところ目立つ。介護事業大手のコムスンや食肉加工卸のミートホープ、最近では人材派遣大手のフルキャストなど。さらには社保庁職員が年金保険料を着服するなど、自分がよければ「何でもあり」の考え方は官民問わず。中国に至っては、有害な商品を世界に流通させるなど、何を信じて良いか分からない時代だ。

 どの業界でも、企業が利潤を追求することは当たり前。ただ、それは定められた枠(法)のなかで成立させなければ、ただの「がめつい」無法者だ。がめつい人間はいつか不正を行う。ばれなければ―の腐った精神はいずれ破滅を招くことは分かっているはずなのに、一度手を出すと二度と戻れない、戻りたくない状況になってしまうのだろうか。そこに利益があるが故に。

 石油業界においても当然、守らなければいけないルールがある。大きく言えば業界自体、様々な部分でルールが無視されているのも実情だが…。身近なものでは、ガソリンスタンドでの「漏洩」問題。事故防止に徹することも当然の努めだ。日常点検の怠慢が企業に莫大なダメージを与えるのは言うまでもないのだが。

 企業コンプライアンスがより問われてくるいま、現状の企業体質を見つめ直していくべき。欠如しつつある危機管理意識を高め、「木を見て森を見ず」ではなく、森を見てから木のことを考えることも、これからを生き抜く重要なテーマのひとつだ。                                          
 

(發)

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